第二新卒を求める企業が増えてきており決して転職が難しいという事はありません。しかし、何十社と面接しても採用に至らない人もいます。何故、転職に成功しないのか?内定をもらえない人に一定の特徴がありますのでご紹介します。
そんなことはありません。求人票に「第二新卒歓迎」と書いてある通り、第二新卒を積極的に採用している企業は多くあります。
第二新卒を求める企業のニーズと求職者の提出した応募書類や面接での受け答えがマッチしていない場合、内定までたどり着けないという状況になります。
- 新卒で入社し3年以下で転職を考えている人
- 25歳までのフリーターで就職を考えている人
- 転職活動がうまくいかない人
目次
企業が第二新卒を求める理由
まずは何故、第二新卒の採用に力を入れている企業があるのでしょうか?
第二新卒を採用するメリットがあると考えている企業の考え方をみていきましょう。一つの例として第二新卒と30歳の社会人が一緒に面接に来たとして、第二新卒には下記のような特徴があります。
- 年齢が若い為、長期間(40年)働いてもらうことができる
- スキルはないが柔軟性があり会社に溶け込めやすい
- 吸収力が高く将来性がある
- 体力があり元気に働くことができる
- 即戦力にはならないが年収を抑えられる
業務経験が浅い為ベテランのようなスキルを求められることは無く、主に若さからくる将来性の部分を注視しています。
しかし若いからと言って採用されるかというとそうではなく、若くても上記に当てはまらないと思われた人(提出書類や入社面接)は内定をもらえないという事となります。
第二新卒を採用する企業の懸案事項
企業が第二新卒を採用するにあたり懸念する部分は、どの部分でしょうか?
- うちでもすぐに辞めてしまうのではないか?
- 成長する意欲はあるか?
- 将来性はありそうな人材か?
- 性格面は大丈夫か?
上記の4つの項目は頭に「短期離職だけど」という文字が入ります。
第二新卒は若さからくる将来性を買われるため転職しやすいといっても、入社して数年で退職したという結果は変わりません。
短期離職だけど「うちで働いてくれたらしっかりと成果を出してくれる」と思わせた人が内定を勝ち取ることができます。
第二新卒で内定がもらえない人の特徴
第二新卒で内定がもらえない人は次の5つの特徴があります。
- 採用してもすぐに退職すると感じさせてしまっている
- 将来性が感じられない
- 働く意欲が感じられない
- 性格や体調の部分で不安を感じさせている
- 見当違いな企業を受けている
採用書類や面接で上記のような事を感じさせてしまっている場合が多くあります。
企業のニーズや懸念している部分の対策をしないで応募してしまっているので非常にもったいない状況になっています。
すぐに退職すると感じさせている
内定をもらえない理由で最も大きな理由が「うちで採用してもすぐに退職する可能性がある」と感じされている事です。
面接のときに、ほぼ100%に近い確率で「前職を何故、退職したのか?」を聞かれると思います。
この時に
●仕事にやりがいを感じなかった
●上司や先輩と性格的に合わなかった
●給料や待遇が良くなかった
と素直に答えてしまうケースが良くあります。
企業で40年働くと考えれば「転勤や配置転換」もあります。この時に配置転換をしたら「仕事にやりがいを感じなくなったから辞めます」「嫌な上司になったから辞めます」となるのではないか?と懸念されてしまいます。
給料や待遇に関しては入社前に分かっているはずの情報です。自分の会社を決める大切な就職活動なのにリサーチ不足だったと判断されてしまう可能性があります。
では、どのように返答したらよいのでしょうか?
例えば飲食企業の事務職に配置され、飲食店の面接を受ける場合ですが
前職は入社後、事務員として支店に配属されました。働いていくうちに学生でアルバイトをしていた時の接客の楽しさを思い出すようになりました。
異動ができるか上司に確認をしたのですが、異動は難しいという事でした。
会社や仕事に不満があるという事ではなかったのですが、もう一度接客業をしたいと考え転職を決めました
ポイントとしては、「自分のやりたい事が見つかった」→「前職では叶えることが難しそう」→「だから転職を決めた」とポジティブな意見に変換して返答をしましょう。
将来性が感じられない
第二新卒を面接するとき企業はスキルではなく「将来性があるか?」という部分を良く見ます。
人を採用するという事は、その人が会社の中で活躍して会社の利益になるという事を想定しています。
採用して一生懸命働かずだらだらしている人は誰も採用したくないですよね?
面接のときに「自己PRをして下さい」や「当社で活かせるスキルはありますか?」などという質問が来ます。
この時に短期離職者は新卒の就職活動で話した話をそのまましてしまう人がいますがこれは間違いです。新卒の就職活動で話す話は学生時代までの話だと思いますので前職での経験が抜けてしまっています。
もちろん学生時代の話がNGという事ではなく、短い間であっても前職ですので「前職で何を学んだのか」という部分を面接官は見ています。
前職での経験や失敗から何を学び、今後どうしていくのか?を理路整然と話すと良いでしょう。
働く意欲が感じられない
転職活動をしていると入社することが目的となってしまい入社がゴールと勘違いしてしまう人がいます。
特に前職が「嫌で逃げ出したい」という想いで転職活動をしている人や会社を辞めてしまって「早く就職したい」と思っている人は、入社=ゴールとなりがちです。
企業は入社して欲しいのではなく、「あなたが入社した後に活躍して利益を出して欲しい」から採用します。この部分のスタンスが間違っていると内定はもらえません。
新卒の就活と違い中途の求人募集は「何の仕事なのか?」明確になっていることが多いです。
自分がその会社・その職種に就いたときに「どのような事をやりたいのか?」という部分を考えて面接に臨みましょう。
性格・体調の部分で不安を与えている
前職がブラック企業の場合、体調を壊したり、精神的に病んでしまったりするケースが多くあります。
面接のときにしてはいけない返答が2点あります
- 前職の悪口を言ってしまう
- 体調不良や精神不安定を強く伝えてしまう
前職がブラック企業の場合、自分がどんなにひどい目にあったのか?辞めるのが当然であるという事を言って共感してもらいたくなります。
しかしこれは誤った考え方です。
前職の悪口を言ってしまう
先輩にパワハラを受けたという事を「こんな事があって、あんな事があって・・」と話したとします。
面接官の目には、実際に自分で体験していないので「愚痴や不満をみんなに言う人間なんだ」と映ります。
入社した後に、自社の事を様々なところで不満を言うだろう人間は採用されません。
言いたい事が多くても面接の場では封印しましょう。
体調不良・精神不安定
上司のパワハラが酷くて精神的に不安定になった場合でも、そのことは伝えないほうが良いです。
伝えてしまうことで採用した場合「自社でも同じように体調不良や精神不安定になってしまうのえでは?」と考えてしまいます。
人間関係の良いホワイトな企業であってもミスがあった場合の指導や繁忙期の残業などやむを得ない場合があります。
そのようなときでも凹まず、打たれ強い人に内定がでます。
見当違いな企業を受けている
基本的に中途入社で人を採用する場合、ある程度の経験があって即戦力になると期待して求人の募集をかけます。
転職サイトに載っている求人募集の条件面や待遇面などをだけを見て「年間休日120日」だから、ここで働きたいなどと考えていると採用に至りません。
例え「第二新卒歓迎」と書いてあっても、2~3年程度の経験があってスキルは未熟だけどある程度はできるというレベルを想定している事が多くあります。
またハローワークなどで「求人の応募が少ない企業」が少ない企業は「最悪、未経験でも非常に優秀そうな人がきたら採用」という意味合いで「未経験可」としている場合があります。
自分のスキルと会社が求めているスキルがあった企業へ応募しましょう。
しかしながら求めるスキルの乖離があった場合でも「将来性が見込める」と感じさせれば内定を取れることは十分あります。
何故、その会社に入りたいのか?採用になったら何をしたいのか?よく考える事が大切です。
また、転職活動は1人で行うと転職市場で迷うことになります。
転職エージェントを使って、アドバイスをもらったり非公開求人を紹介してもらいましょう